AppStoreの価格改定について 〜AppStore値上げ、アプリ内課金値上げとは限らない〜

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本記事は開発者向けではなく一般ユーザー向けの解説記事です。

AppStoreの価格改定が発表され、2022年10月5日からアプリとアプリ内課金の価格が上昇する事になりました。

AppStore値上げ、アプリ内課金値上げと言ったタイトルで報道される事が多く、
駆け込みや買い控えを考えている人が多い様ですが、冷静になって少し待ってみましょう。

以前にもあった事で事業者毎に様々な対応が取られました。
前回の価格改定から年数も経っている為、初めての人も多いようなので解説して行きます。

結論

記事を読むのが面倒な人の為に初めに結論を言います。

値上げとなるとは限りません。
価格を維持する方向で調整される可能性が高く、場合によっては値下げとなる事もあります。
実際に既に価格維持する発表をしたアプリゲームもあります。

対応をする企業は近いうちに何らかの発表があるので、価格改定ギリギリまで待ちましょう。
全く発表がない場合や120円の買い切りアプリは値上げの可能性が高いので気をつけましょう。

※追記
グローバル版アプリの場合、各リージョンで共通のクライアントを使っている場合があります。
この場合Appleの価格改定通りの値上げになる可能性が高いです。
アプリのストアページの下部の言語を確認して下さい。
1つのみ書かれている場合は個別に配信していますが、複数書いてある場合は共通クライアントです。

購入時の金額に関してですが、最大3割前後の値上げになりますが、値下げは微調整レベル収まる事が殆どです。
告知がない場合は買ってしまった方がリスクは小さいです。
※自己責任でお願いします。

価格改定の内容

まずこちらが該当のAppleの記事となります。
日本円は価格帯PDFの3ページ目にあります。

AppおよびApp内課金の税金と価格の変更について - 最新ニュース - Apple Developer
Appleでは、税金および外国為替レートの変動に基づいて、特定地域でのApp Storeの価格を定期的に更新しています。すべてのストアフロントでAppおよびApp内課金の価格が均等に保持されるよう、金融データプロバイダが公開する為替レート情報を使って更新を行います。 2022年10月5日から、チリ、エジプト、日本、マレ...

そして旧価格帯のPDFがこちらです。

https://itunespartner.apple.com/assets/downloads/180919Japan.pdf

Tier旧価格新価格
1120円160円
2250円320円
3370円480円
4490円650円
5610円800円
101220円1600円
5610000円12800円

Tier1が120円→160円と言った様に価格が変わっており、
全てのTierの価格が上昇しています。

値上げとなるかどうか

現状では価格帯の変更はありますが手数料の変更の話は出ていない様です。
Appleへの手数料は30%のままですので120円でも160円でも70%を利益として受け取る事ができるわけです。
※手数料は事業者によって異なる場合があります。

Appleの取り分が増えた訳ではありません。
その為、売上が変わらなければ事業者の利益も変わりません。

単純に値上げしてそのままのサービスを提供するのか、値上げに応じてサービス内容を変更するか、
近い価格帯へと変更するかは、事業者が選択する事が出来ます。
つまり値上げとなるかどうかは事業者の裁量次第ということです。

考えられるパターン

値上げ

単純に価格変更を受け入れ、そのままにするパターンです。
特に120円の最低価格で提供しているアプリやサービスの場合、
値上げ分のサービスを追加できない場合はこうなります。

また円安が続いていますので、外国企業は値上げに踏み切る良い機会と考えている場合もあります。

※国外の話ですがベトナムでは新たに税が適用される様になるらしく、価格上昇があると思われます。

※追記
グローバル版アプリの場合はリージョン毎に個別で価格変更が出来ない為、国毎の価格調整が出来ません。
Tierや内容を個別に設定する事ができないのです。
この場合、価格を調整しようとするとAppStore価格改定と関係ない国まで変更する事になります。
その為、価格改定のTierの価格上昇通りに値上げされます。
この問題に対処するには国別にアプリをリリースするしかありませんが、工数が増えるので余り対応は望めません。

値下げ

現在の価格帯ではTier3が370円、Tier4が490円です。
改定後の価格で490円に近いのはTier3の480円です。

価格の上昇に伴うユーザーの減少を避ける為に、元の価格に近いものを選択する場合があります。
この場合、近い価格が以前のものよりも低い場合があり値下げになる事もあります。

旧Tier旧価格新Tier新価格
4490円3480円
415020円325000円

価格維持

アプリ内課金の場合は価格が維持される場合もあります。
実際に2015年の時にそういったゲームもありました。

例を挙げると、アプリ内課金で120円で120個のアイテムを販売していたならば、
160円になったら160円に変更すれば良いだけです。

もちろん価格帯によって割り増しでアイテムを付与していたり、
サービスを追加している場合もあるので単純に維持できるとは限りません。

また価格によっては全く同一価格のものもあります。
この場合はTier変更するだけで価格維持が可能です。

旧Tier旧価格新Tier新価格
5610000円5310000円

※9月22日追記
気になる方が多いと思われるスマホゲーの課金について、
価格を維持する方向性で調整すると公式から発表されたゲームがありました。

私が見かけた中で早かったのでこちらを紹介させていただきました。
他のアプリに関しても徐々に発表されていくと思いますので、
公式のSNSや告知ページを確認すると良いでしょう。

値上げにどう対応すべきか(自己責任で)

基本的には事業者からの発表を待ちましょう。
変更後の方が良い場合もあるので駆け込みはギリギリまで待った方が良いです。

ただし、120円で販売されている買い切りのものは、
無料にしない限りは値上げするしかないので買ってしまう方が良い場合は多いです。

※追記
グローバル版アプリも値上げの可能性が高いです。

また告知がない場合は、大幅値上げの可能性はあっても大幅値下げの可能性は低いので、
買ってしまった方がリスクは低いでしょう。

余談

なぜ値上げとして広まったか?

分かってやっている場合はバズ狙いでしょう。
昨今は円安で値上げが多い為、値上げと言うと非常にバズります。

実際にこの記事も値上げだと思っている人に届き易いように、
記事タイトルに値上げを含むようにしました。

また前回から期間が空いている事や新たにスマホを持った若者も多い為、
実態が分からずに反応してしまう人も多いでしょう。

値上げは嘘なのか?

嘘とも言い切れません。なので非常に厄介です。

まず、AppStoreの価格が上がった事は真実です。
また、この背景に円安があるのも事実なのです。

Appleは1ドルを基準に価格設定する為、円安になると価格の上昇が起きます。
逆に円高になると価格は下がると思います。
※AppStore開設後は円安方向で為替が変動する事が多いので、近年は価格が上がる一方です。

また、外国企業の場合は円安で値上げしたがっている所なので、
そのまま値上げになる場合もあります。

そう言った点から見ると嘘は言っていません。

しかし、実際の所はAppleの手数料は変わっておらず、
価格改定自体での利益の変化はあまりないので、価格を維持する様に調整される事も多いです。

このような形で、嘘では無いが実際の対応とはあまり近くない記事が出来上がります。

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